先物取引ってどんな取引?
先物取引とは、商品先物取引所が取り扱っている商品の銘柄を売買することです。
この取引は一般に公開されており、特別な条件は必要なく誰でも参加可能となっています。
しかし、一般の市場取引とは異なった特徴やルールが存在するので注意が必要です。一般の市場取引では、代金を支払ってその場で商品を受け取る実物取引ですが、商品先物取引所では、将来の一定期日に商品を受け取ることができる権利を売買するものなのです。
日々変動する商品の値段をあらかじめ決めておくものなので、取引参加者はもちろん利益が出ることもあれば損益が出ることもあります。資産運用の目的としても用いられ、将来の商品の価格を予想しつつ、注文を入れていく必要があります。この意味では株取引とよく似かよっています。
また、先物取引では不安定で変動する商品の価格を注文の時点で決めておくことができるので、価格変動リスクの役割も担っています。先物取引市場の存在は、メーカーなど商品を必要とする人たちにとって、将来を見通せないことによる心理的・経済的負担を軽減されることにも貢献しています。
先物取引市場の規模は?
株と比べてると先物取引には、個人の参加者が多くないというイメージを多くの人は持っているようです。
株式において証券会社にあたる、商品先物取引会社に口座を開設し、取引に参加している個人の数は、10万人程度いるともいわれています。取引参加者の全体は、個人に加え、商社や機関投資家も加わったものになります。
先物取引において、預けている証拠金の額としては、2700億にものぼるといわれています。
取引出来高としては、約150兆円にもなっています。
2000年を境に、我々の生活にインターネットが広く普及するようになり、株も含めオンライン取引が活発になってきました。
テレビ・新聞・雑誌でも多く取り上げられ、個人投資家として参加する人も以前よりかなり増えています。