メリット

価格の変動する商品を扱うということは、資産運用の投資先の一つになります。だれでも参加しやすいようにルールと機能が整備されており、株取引よりも参入しやすい資産運用の一つといえます。

実物取引では、必ず、買いから入る必要がありますが、商品先物取引では、売りから取引を始めることも可能です。
取引代金のほかに委託証拠金が必要となりますが、株取引で空売りをする際に必要な多額の預かり金などと比べれるとかなり少額額となっているのも商品先物取引が人気の理由なのかもしれませんが、自己責任で投資額を管理するなど注意も必要です。

また、少ない委託証拠金でレバレッジ(てこの原理)を効かせて多額の取引を行うことも可能です。商品先物取引では一般的には、商品代金の10%程度の証拠金が必要となっています。
ただし、予想に反してと反対方向に価格が推移し、多額の損失を被ることも考えられるので、資金に余裕が残るよう投資額を調整することが大事です。

先物取引の商品は株価とは異なり会社倒産によって価値がなくなったり、特定企業の事情などに左右されることはほとんどありません。レバレッジが効くほどハイリスク・ハイリターンになっているということを忘れないで取引することが重要です。

デメリット

先物取引は、前述したように、レバレッジ(てこ)を効かせて取引が可能となっています。このため少ない資金で大きな利益を出すことも可能な一方、予想に反して反対方向に商品の価格が推移した場合に、多額の損失が出る可能性もあります。
商品取引会社に預けている証拠金の額によっては補填することも可能ですが、相当に大きな値動きがあった場合は、証拠金を超える額の損失が出ることもあるでしょう。
激しい値動きの最中では、商品取引会社によって証拠金の額が増額される場合もあります。このときは一刻も早く損失額・証拠金を入金できなければ取引自体が継続できなくなってしまいます。

デメリットとメリットは裏表一体であり、商品先物取引はハイリスクハイリターンであると言われる由縁の一つです。投資資金の全額を証拠金として投資してしまったりすると、返済できないほどの大きな負債を抱えることもありえるので。投資額は自己責任で管理しましょう。